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1966年1月17日リリースの2ndアルバムにして、実質的な再結成第一弾。 フォーク・デュオとしてのシンプルな編成とその範疇で可能な音楽に徹していた1stアルバムに対し、状況の変化もあって「フォーク・ロック時代のポップス」として大きく変化した内容になっ…
1964年10月19日リリース。アメリカのフォーク・デュオSIMON & GARFUNKELのデビュー・アルバム。 ポール・サイモンとアート・ガーファンクルはおなじニューヨーク市クイーンズ育ちの同級生。 ハイスクール時代から学業の合間を縫って音楽活動を行い、1957年に…
1971年5月12日リリース。ジョー・ザヴィヌルとウェイン・ショーターがマイルス・デイヴィスのもとを離れ構想を練っていた新グループにミロスラフ・ヴィトウスが合流する形で結成されたジャズバンド、WEATHER REPORTのデビュー・アルバム。 オーストリア出身…
1974年10月リリース、この記事に時間かかってるあいだに18年ぶりの新作リリースが発表されたJETHRO TULLの7枚目のアルバム。 各曲の要素の面では前作に詰め込まれていたものを引き継ぎつつ1曲につき3分から5分で各サイド5曲入りという標準的なフォーマットに…
1973年7月13日リリース。JETHRO TULLの6枚目のアルバム。 前作とおなじくアルバム1枚を通して1曲というスタイルで、前作ほど手厚くリスナーを導いてくれる構成ではないものの、より目まぐるしくより有機的な変化に富んだ楽曲展開とそれを裏付けるハードでテ…
1970年4月リリース、JETHRO TULLの3rdアルバム。 作曲と音作りがこれまでになく洗練され、ハード・ロック的な力強いギターリフやピアノも交えたこれまでより繊細なフォーク調のアンサンブルが登場するとともに、それらをバラバラに並べるのではなくひとつひ…
1972年3月リリース、JETHRO TULLの5枚目のアルバム。 各種シングル曲のフォーク調で親しみやすいメロディ、『Benefit』の叙情性や凝ったアレンジ、『Aqualung』の聴かせどころを絞った明快さ、そしてジェフリー・ハモンドと、これまでに培ってきたものをひと…
1971年3月19日リリース、JETHRO TULLの4thアルバム。 音楽的には前作を引き継ぎつつ、ひとつひとつの楽曲に投入する要素を絞ってより明快に仕上げた傑作。「Aqualung」「Locomotive Breath」といったハード・ロックの名曲、フォークタッチの魅力的な小曲たち…
1969年7月25日リリース。イギリスのバンドJETHRO TULLの2ndアルバム。 JETHRO TULLのアルバムではじめてイアン・アンダーソンが全曲の作詞作曲を手掛け、前作の延長線上にあるブルース調のヘヴィ・ロックからフォーク色の強いトラックにクラシックの翻案など…
1968年10月4日リリース。イギリスのバンドJETHRO TULLの1stアルバム。 なんやかんやで50年という長い歴史を誇りその時代ごとにフォーク色が強くなったりミュージカルやりたそうにしてみたりニューウェーブっぽくなってみたりと変化を重ねてきたグループだが…
1975年5月にリリースされたHAWKWINDの5thアルバム。 UKアルバム・チャートで13位を記録し、最高傑作に挙げるファンも多い彼らの代表作のひとつ。当時国内盤もリリースされ、邦題は『絶体絶命』だった。 デイヴ・ブロック Dave Brock:Guitar, Synthesiser, B…
QUEENはおそらくTHE BEATLESと並んで世界的に有名なイギリスのグループで、1970年にロンドンで結成された。ハードロックを基調としつつ時代に合わせ様々な音楽的要素を取り入れていったグループだが、この1stアルバムの時点での音楽性はハード化したグラムロ…
イタリアの Cramps Records が1974年に立ち上げた前衛音楽シリーズ、nova musicha の第一弾リリース。 このシリーズはフルクサスにも参加した芸術家ジャンニ・エミリオ・シモネッティ Gianni-Emilio Simonetti が監修を手掛けており、その第一弾がフルクサス…
3月頃発売だったはずがいつの間にか延期になってたブツが最近やっと入手できたので、とりあえずファーストインプレッション的なものを……と思ってたんだけど、Amazonの「海外のトップレビュー」に表示されてるJohn Fowlerってかたのレビューに必要なことも気…
GRYPHONは木管、ギター、鍵盤等を駆使するいわゆるマルチ奏者のリチャード・ハーヴェイと木管奏者でヴォーカリストのブライアン・ガランドが王立音楽大学を卒業後にはじめた古楽アンサンブルに、ギタリストのグレアム・テイラーと打楽器奏者のデイヴ・オベー…
1972年10月リリースの4作目。 レコードのA面とB面がそれぞれひと繋がりの組曲のような作りになっているアルバムで、各楽曲は単体での完成度以上にアルバム内での役割を重視した作曲および編曲がなされている。 ぱっと聴きこれ以前の3枚と今作でサウンドが大…
マイルス・デイヴィスのはじめてのセッション2つを収録したコンピレーションで、1988年にLPでリリースされた。 2つのセッションはレコードのA面とB面にそれぞれ割り振られ、A面はマイルスの初レコーディング、B面は初リーダー・セッションとなっている。 音…
1973年リリース、テキサスはダラス出身の歌手B.W. スティーヴンソンの3rdアルバム。 プロデュースはデヴィッド・カーシェンバウムで、ハリウッドのRCA Victor's Music Center Of The Worldで録音された。スティーブンソンの自作3曲を除いてジム・ゴードン、…
1948年9月、ニューヨークのクラブ「ロイヤル・ルースト」への出演機会を得たマイルス・デイヴィスは、かねてから編曲家ギル・エヴァンスや同じく編曲家でバリトン・サックス奏者のジェリー・マリガンらとともに構想をねっていたノネット(九重奏団)を現実の…
ラルス・フォークトによるモーツァルトのピアノ・ソナタ第2番、第3番、第8番、第13番。 ケルンのドイツ放送室内楽ホールで、第2番と第3番は2016年5月、第8番と第13番は2019年1月に録音された。 フレーズのひとつひとつに対してその前後の連なりまで含めた意…
1974年11月リリース。レコード2枚組の大作ではあるが、これまでのいわゆる「長尺曲」がほぼなくなり基本的に明るめでポップな歌ものが全編を占めている、と言えなくもない。 明るめでポップというより不思議でぶっちゃけ変、すごくおもしろいけどその実よく…
1973年9月リリースの5作目。演劇的、幻想的でありつつ表面的な毒々しさは薄まった、明快で美しい旋律をもつ親しみやすい作品。 前作までの荒々しさは力強さとそれに裏付けられた端正さへと昇華され、これまで以上に表現の一つ一つや楽曲展開が磨かれた結果『…
PENTATONEレーベルによる、Deutsche Grammophonが70年代に制作したマルチチャンネル録音をハイブリッドSACDで復刻する『Remastered Classics』シリーズの1枚。 1972年1月、Boston Symphony Hallにおける録音。当時28歳のマイケル・ティルソン・トーマスとボ…
1990年6月14日リリース、マイク・オールドフィールド12枚目のアルバム。80年代後半にはすっかり歌ものポップスが板についていたマイクが90年代の幕開けとともに放った、一枚一曲一時間ぶっ通しの一大音楽絵巻。60分ノンストップで次々と新しい展開が現れる楽…
1984年発表のマイク・オールドフィールド9枚目のアルバム。タイトルはジャケット表に『Discovery』、背と裏には『Discovery And The Lake』と表記されている。前作B面、特に「Moonlight Shadow」の成功で手応えを掴んだであろうマイクがより大人向け風な歌も…
1983年発表。70年代的な中音域の厚み感みたいなものが残っていた前作『Five Miles Out』からシンセサイザーやパーカッションの残響が美しい冷たく透き通ったNew Wave的サウンドへと変化した作品。ジャケットのイラストや色使いもこのアルバムの響きによくマ…
1982年発表。アメリア・イアハートを想起するジャケット・イラストや「Taurus II」「Orabidoo」「Five Miles Out」といった各楽曲に共通する主題・歌詞から旅にまつわる希望や喜びそして恐怖といったテーマがおぼろげに浮かび上がってくるアルバム。 プロデ…
マイク・オールドフィールドの80年代幕開けを飾るアルバムであるが、なんとなく「ここらでひと休み」感もある、これまでより肩の力を抜いた雰囲気の作品。3, 4分程度のインストが多く収録され、しかもうち2曲はポップスのカバーというあきらかにこれまでとは…
1979年、マイク・オールドフィールドのはじめてのライブ・ツアー後の作品。内容的には充実していたが大赤字だったツアーの影響かアメリカンなポップス的要素を大々的に導入しており、これはこれでかなり独自色が強い作品に仕上がっている。 A面に長尺曲、B面…
1978年リリースの4thアルバムで、レコード2枚組の大作。3年前の前作『Ommadawn』はLP両面ともはっきりとした序破急の展開を持つ密度の高いタイプの傑作であったが、こちらはいくつかの主題をじっくりと反復しつつレコード4面かけてじわじわ深まっていくタイ…