Catch Us If You Can 7" / THE DAVE CLARK FIVE (1965)
英米では1965年7月、国内盤は少し遅れて同年10月のリリース。THE BEATLESのライバルとして名高いTHE DAVE CLARK FIVEのヒットシングル。
東芝音楽工業Odeon、OR-1318。高崎一郎の解説では後述するバンド主演の映画の宣伝とともにデイヴ・クラークが『勝利者』や『予期せぬ出来事』にエキストラとして出演してたらしいことに触れられている。
デイヴ・クラークとギターのレニー・デイヴィッドソンの共作。
よく響くスナップが印象的で、初期のラウドさが薄まりポップスとして洗練されてきた感がある。UK盤とUS盤でエコーのかかり具合に違いがあるらしいけど比較するのにちょうどいい音源が手元にないので未確認です。
B面は英盤と米盤で収録曲が異なり、この国内盤は米盤のほうに準拠している。デイヴ・クラークとサックスのデニス・ペイトンの共作で、彼らのカンカン鳴るスネアやサックスが熱い、いかにもこの時代のコンボらしいラウドなインスト。
ちなみに英盤の収録曲は「Move On」というタイトルでわりとまぎらわしい。
映画『Catch Us If You Can』
THE BEATLESはリチャード・レスター監督のもと1964年に『A Hard Day's Night』、65年に『Help!』と2本の主演映画を制作しているが、対するTHE DAVE CLARK FIVEも65年にバンド主演による映画を制作しており「Catch Us If You Can」はそのタイトル・トラックだった。
より正確にいえばタイトル・トラックのひとつで、この映画は英米で異なるタイトルで劇場公開されそのイギリス版が「Catch Us If You Can」、アメリカ版ではおなじくシングル・リリースされたトラック「Having a Wild Weekend」がタイトルに冠されていた。日本では当時『5人の週末』という邦題で劇場公開されたっぽい。
この映画は『脱出』や『未来惑星ザルドス』(観れてない)『エクソシスト2』(観れてない)などで知られるジョン・ブアマンの映画監督としてのデビュー作であり、そういった面でも興味があるんだけど日本ではDVDなどにはなっておらず現状観る手段が限られていて自分も観られてない。
海外では何度かDVD化されてるっぽいけどリージョンとかは不明。
紙コップを食うな
収録アルバム
THE DAVE CLARK FIVEのアルバムはCDでこそリイシューされてないけど配信に揃っていて、この映画のサントラ盤も「Catch Us If You Can」をフューチャーした英版と「Having A Wild Weekend」をフューチャーした米版どちらも配信されている。
こちらは英盤。ボーナストラックとして「Having A Wild Weekend」と「When」が収録されおそらく映画に使われたトラックを補完している。
米盤。こちらもボートラで「Catch Us If You Can」と「When」が補完されてる。