Kings of Speed 7" / HAWKWIND (1975/2013)

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1975年3月7日リリース、HAWKWINDのイギリスでたぶん5枚目くらいのシングル。

当時*1日本でもリリースされ、邦題は「スピード狂のロックンロール」だった。おそらくシングルの国内盤が出たのはこれが最後だったんじゃないだろうか。

 

scnsvr.hatenablog.com

 

このシングルはアルバム『Warrior on the Edge of Time』からの先行リリースで、基本的な経緯は上に張ったアルバム本編の記事で先に扱ってしまってるのでこちらには正直書くことないです(なのでアルバムと同時期に下書きを作ってそのまま放置してた)。

 

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「Silver Machine」の流れをくんでるんだろうとは思いつつ、『Warrior on the Edge of Time』のアルバムの流れの最後に出てくるとちょっと違和感があったりもするトラック。この次のシングルが「Kerb Crawler」という意味ではしっくりくる面もあるけど。

ドラマーのアラン・パウエルによるとドラムが2つ入ってる。言われてみると右側にうっすらもうひとつのドラムセットが聴こえる(ほとんどシンバルしか聞き取れないが)。

もうひとりのドラマー、サイモン・キングはこのトラックでは演奏していないと思われる。このとき録音された残り2曲もドラムはたぶんひとりだし、まだ怪我の療養中だったりしたのだろうか。

 

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手持ちの盤は上記した『Warrior on the Edge of Time』がAtomhengeからリイシューされた2013年のRecord Store Dayに際して復刻されたもの。

オリジナルのUK盤シングルのピクチャー・スリーブはおそらく初回出荷分のうちのさらに限られた盤にしか付属しなかった(と思われる)希少なもので、大半は通常のカンパニー・スリーブに収められていた。

この2013年リイシューはそのピクチャー・スリーブが再現されているのが最大のポイント。

なおオリジナルのスリーブがペラペラな紙質だったのに対して、このリイシューはぶ厚めのしっかりした紙質になっている。

 

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盤は『Warrior on the Edge of Time』リイシューと同じくチェコのGZ Digital Media製。サウンドの傾向もおなじでちょっとカッティング・レベルが低いけどマスターに忠実な落ち着いた音質とも言えそう。7インチはもっとビリビリした音であってくれみたいな気持ちも正直ある。

 

このAtomhenge盤「Kings of Speed」はアルバムに収録されているのと同一のバージョン。

現物を聴いたことないので確証はないんだけど、当時リリースされた7インチは国によって間奏などにちょっとしたカットがあって短くなってたりしたはず。

Discogsや45catでレーベル面に記載されている再生時間を確認してみたところ、

  • UK盤:3分25秒
  • US盤:3分35秒
  • 西ドイツ盤:3分25秒

となっていた。

てっきりカットがあるとしたらUS盤かと思ってたんだけど、これを見た限りむしろ逆でカットがあるとしたらUKおよびドイツ盤ということになりそう。10秒しか違わないしこの表記自体どこまで信頼できるもんなのかよくわからんので、結局現物がないとなんもわからんかも。

 

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B面はご存知「Motorhead」。

 

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A面はSpeedで「それってアンフェt……」となりB面はこれ。両方ドラッグ・ソングじゃん。

 

 

*1:Discogsに載ってるプロモ国内盤のレーベル面では8月5日発売となっている