TenLem
「TenLem」は『レミングス』のBGMのひとつ。
『レミングス』はもともとAmiga用に開発されたパズルゲームで多くのパソコンやゲーム機に移植されたので、BGMもそれにあわせてやたらバリエーションがある。
オリジナルのBGMはブライアン・ジョンストンとティム・ライトという方々が手がけたらしい。
Amiga版。イギリスの数え歌「Ten Green Bottles」にショパンの葬送行進曲とワーグナーの結婚行進曲をくっつけたもの。
自分は「Ten Green Bottles」をこのゲームではじめて知った。YouTubeで検索するといかにも海外の子供向けっぽい動画がわんさかでてくる。
こういう歌だからつまりBGMのタイトル「TenLem」はボトルのかわりにレミングが(例のSE)。
そういや『レミングス』のBGMにはほかに「She'll Be Coming 'round The Mountain」も使われてるけど、こっちも「Ten German Bombers」なんて替え歌にして数え歌がありました。
Ten German Bombers - Wikipedia
Twangといえばデュアン・エディ。
いちばんTwangしてるDOS版。サイケっぽい気もしてくる。
さて、この『レミングス』は1991年のうちに日本のSUNSOFTからスーパーファミコン移植版が発売されいる。
BGMははたけやまともみ氏により、どれもスーファミの音源に合わせた巧みな編曲が施されていてほかの各種移植版とは一線を画すものになっている。
「TenLem」もサックス風の陽気なリードをフューチャーし葬送行進曲と結婚行進曲の音色もそれっぽいものを使い分けていっそうコミカルな雰囲気になっていて、操作をミスってレミングが次々に落下していく様を呆然と眺めたりふつうに嫌気が差して全員爆破しはじめた際に最適。
なのだけど。
「Ten Green Bottles」のメロディラインに改変というか整地が施されていて、よりスムーズな印象になっている。
たぶんはたけやまともみ氏は原曲を知らないままこの編曲をしたんじゃないだろうか。