2019-01-01から1年間の記事一覧

モーツァルト:ピアノ・ソナタ集 ラルス・フォークト (2019)

ラルス・フォークトによるモーツァルトのピアノ・ソナタ第2番、第3番、第8番、第13番。 ケルンのドイツ放送室内楽ホールで、第2番と第3番は2016年5月、第8番と第13番は2019年1月に録音された。 フレーズのひとつひとつに対してその前後の連なりまで含めた意…

The Lamb Lies Down On Broadway / GENESIS (1974/1994/2008)

1974年11月リリース。レコード2枚組の大作ではあるが、これまでのいわゆる「長尺曲」がほぼなくなり基本的に明るめでポップな歌ものが全編を占めている、と言えなくもない。 明るめでポップというより不思議でぶっちゃけ変、すごくおもしろいけどその実よく…

GENESIS『Selling England by the Pound』歌詞のメモ

scnsvr.hatenablog.com 前回の記事でかるく歌詞にふれようとして挫折した残骸。英語わかんない(日本語もわからん 「Dancing with the Moonlit Knight」 "Can you tell me where my country lies?" Said the unifaun to his true love's eyes. LieとTrueの対…

Selling England by the Pound / GENESIS (1973/1994/2008)

1973年9月リリースの5作目。演劇的、幻想的でありつつ表面的な毒々しさは薄まった、明快で美しい旋律をもつ親しみやすい作品。 前作までの荒々しさは力強さとそれに裏付けられた端正さへと昇華され、これまで以上に表現の一つ一つや楽曲展開が磨かれた結果『…

『続・夕陽のガンマン』(1966/2003/2014)

『続・夕陽のガンマン』(伊: Il buono, il brutto, il cattivo、英: The Good, the Bad and the Ugly)はセルジオ・レオーネ監督、西ドイツ・イタリア・スペイン共同制作による1966年公開のマカロニ・ウェスタン映画。テクニスコープ/テクニカラー。 南北戦…

ストラヴィンスキー:『星の王』『春の祭典』 ティルソン・トーマス指揮ボストン響 (1972/2015)

PENTATONEレーベルによる、Deutsche Grammophonが70年代に制作したマルチチャンネル録音をハイブリッドSACDで復刻する『Remastered Classics』シリーズの1枚。 1972年1月、Boston Symphony Hallにおける録音。当時28歳のマイケル・ティルソン・トーマスとボ…

Amarok / Mike Oldfield (1990)

1990年6月14日リリース、マイク・オールドフィールド12枚目のアルバム。80年代後半にはすっかり歌ものポップスが板についていたマイクが90年代の幕開けとともに放った、一枚一曲一時間ぶっ通しの一大音楽絵巻。60分ノンストップで次々と新しい展開が現れる楽…

Discovery / Mike Oldfield (1984/2016)

1984年発表のマイク・オールドフィールド9枚目のアルバム。タイトルはジャケット表に『Discovery』、背と裏には『Discovery And The Lake』と表記されている。前作B面、特に「Moonlight Shadow」の成功で手応えを掴んだであろうマイクがより大人向け風な歌も…

Crises / Mike Oldfield (1983/2013)

1983年発表。70年代的な中音域の厚み感みたいなものが残っていた前作『Five Miles Out』からシンセサイザーやパーカッションの残響が美しい冷たく透き通ったNew Wave的サウンドへと変化した作品。ジャケットのイラストや色使いもこのアルバムの響きによくマ…

Five Miles Out / Mike Oldfield (1982/2013)

1982年発表。アメリア・イアハートを想起するジャケット・イラストや「Taurus II」「Orabidoo」「Five Miles Out」といった各楽曲に共通する主題・歌詞から旅にまつわる希望や喜びそして恐怖といったテーマがおぼろげに浮かび上がってくるアルバム。 プロデ…